アイスバーンをも溶かす情熱
一年前、俺はカルガリーに居て、エドモントンへ向かう所だった。
言うまでもなく、モトリークルーファイナルツアー参戦の為だった。
あの時、どういう事が起こっていたのか、振り返ってみたい。
例のニッキーシックスステージ使用ベース(先述のブログ参照)を購入した後だったので、往復の航空券を切り詰めなければならなかった。
そして、ネットで最安値の成田-北京-バンクーバーの往復を押さえた。その金額は確か55,000円だった。
成田から飛び立った時のジレンマは忘れない。
なにせ、
バンクーバーとは一旦真逆の方向へ飛んでいるのだ。
北京までは、空席が目立っていたので、最後尾の座席に真横になって熟睡していた。
北京でのトランジットは、いつものイジメにあった。
モバイルバッテリーを取り上げられそうになったり、延々進まぬセキュリティ等。
北京-バンクーバーは、特に何も起こらず、起きて、食べて、寝てを繰り返した。
バンクーバーからカルガリーへのウエストジェット航空でトラブル発生。
「霧の為、1時間のディレイ!!」
早速、紙に書いて冷静に時間計算を行う。 すると、とんでもない事が判明した。
雑務時間{レンタカーの手配、預入れ荷物(この時は、ベースのハードケース)の引取り等}を引くと、目的地であるエドモントンまで、平均時速130kmですっ飛ばさないと開演時間に間に合わないのである!
しかも、進路は北上。進むに従い、アイスバーン状態で、陽は沈む。
借りたレンタカーはスタッドレスを履いていたが、それでも時速150km超は怖かった。 今だにスピード違反の知らせが来ないというのは、奇跡だ。
iPhoneのグーグルマップひとつを頼りにカルガリー-エドモントンのドライブ。
この時ほどインターネットの力を有り難く感じた事はなかった。
かくして、モトリークルー開演10分前に、先入りしていた友達と合流。
息つくヒマもなく、最初の曲、ガールズガールズガールズが始まった。