初めてのギター
今から27年前、ミニコンポ(SONY Liberty※型番は忘れた…)を購入した。
前回のブログでは、ばあちゃんにCDラジカセを買ってもらった話をしたが、このミニコンポは正真正銘、俺が新聞配達をして買ったものである。

ロックに目覚め更に音質を求めるようになり、また、カセットテープの編集のしやすさを売りにしたこのミニコンポの虜になった俺は、夜は寝るまで、朝は学校に行く寸前まで音楽を聴き、休日はカセットテープでマイベストを作ってはインデックス用紙にレタリングシートで転写しまくった。(いい思い出だなぁ…)
そんな生活をしていたある日の朝、いつも通り学校に行く前に音楽を聴いていた。
Bon JoviのStick to your gunsだった。
激しいイントロの後に、アコースティックギターによる綺麗なフレーズに変わるのだが、この瞬間、
「ギター買おう…」
突如、揺るぎない決意が頭の中をよぎったのだ。(これまで何回も聴いた曲なのに、この時は何故かそう感じた)
しかも、その日は新聞配達の給料日。
学校が終わって新聞屋で給料を貰い、チャリンコをかっ飛ばして楽器屋に向かう。
給料は22,000円。
楽器屋でパッと目に入ったギター、20,000円。
YAMAHAのアコースティックギターである。
「これにしよう!」
店員に何の相談もせずに買ってしまった!
試奏すらしてない。いや、出来ない。弾けないから。
残ったお金で、「初めてのフォークギター」みたいな教本を買い、家に帰って早速チューニングを試みたが、チューナーってなんだよ?音叉って何よ?
結局、音を合わせる道具が何も無い…
もう、感覚だよりでペグを回した。
絶対音感なんてないけどね。
無事(?)チューニングが出来た後、教本をペラペラ見てみるが、さっぱりわからん。
Stick to your gunsなんか、到底弾けるわけがない。
駄目だ…
一瞬で挫折!
そして1ヶ月放置…
そんなある日、俺よりも先にギターを始めていた友人が、Ibanezのギターを5,000円で譲ってくれるという話をしてきた。購入価格は50,000円だそうで、これはお買い得とすぐに手を打った。
そして、な、なんと!
チューナーまで付いてるーーー!
今度は、「初めてのロックギター」みたいな教本と、大好きなモトリークルーのバンドスコアを購入!

そしてチューニングに再度挑戦!チューナーがあるから今度は出来るぞ!
オープンコードは押さえられないから、パワーコードで弾ける曲を集中的に練習する。
当時としてはそれで弾けた気になってたけど、そうするとギターが面白くて仕様がない。
アコギは一先ず置いといて、半年間は無我夢中で練習しまくった!
その結果、いわゆる最初の難関「Fコード」も楽に押さえられるようになり、自信がついた俺はリードギターにまで手を出した。
その時の課題の曲がDon’t go away mad(Just go away)である。
そこから更に2ヶ月後(エレクトリックギターを手にしてから8か月後)、ようやく課題のこの曲が弾けるようになったのだ!(もちろん弾けたつもりのレベルで…)
嬉しかったなぁ…
感動したなぁ…
だからこの曲は特に思い入れが強いんだよなぁ…