ワイヤレスの落とし穴
バンド結成から暫くしてワイヤレスを導入した。 やれ、ピッキングに対して反応が遅れるだの、色々ネガティブな事を読んだりしていたが、今のところ、全く問題はない。 この「全く問題はない」というのは、当然下準備をしての事だ。 去年のライブで、リハの前に新品の電池に入れ替え、いざピッキングしたら、音が出ない。 一回電源をオフにして、再度電源を入れてもダメ。 電池を入れ替えようとした時に、アッ!と思った。 良く見ると、なんと電池のパッケージに付いている、透明セロファン(、と言うのか?)が、電池のプラス部分に静電気か何かでくっ付いており、それによって絶縁されていたのだ。 これは、普段カメラマンとして、バッテリーの交換を数限りなくやってきていた自分でも初めての経験だった。 そのセロファンを取り、再度電池を入れ、電源をオンにすると、何事もなかった様に音が鳴った。 それ以来、電池の交換には最大限の注意をする様になった。 あんな数ミリ四方のものでも音が鳴らなくなるのである。 又、ギターのミッキーと同じメーカーのワイヤレスを使っているので、何かの拍子でチャンネルセレクターが動かない様に、ガムテープで固定もしている。 オンオフスイッチの印字が小さいので、オンの方には赤のガムテープを貼り、電池のプラス局側にも赤のガムテープで目印をした。 たったこれだけの事だが、ライブの時には随分とスムーズに事が運ぶ様になった。 やはり、事件は現場で起こるのである。